どーも、こんにちは、
ひぽぽです。
数年前に登場した注目の育毛成分『ピデイオキシジル』って知ってますか?
なんでも、ミノキシジルと同じ程度の効果がある上にミノキシジルより頭皮からの吸収性が高く、副作用もほとんどないというスペシャルな成分らしいのです。
「そんなうまい話あるんかいな?」
と疑問に思ったので、何か根拠になる実験データがないかネットで検索してみました。
ピディオキシジルってどんな成分?
まずピディオキシジルがどんな成分なのか調べてみると、
- ピディオキシジルはミノキシジルの誘導体(化学構造を少し変えたもの)である。
- ピディオキシジルの本当の名前は「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」である。
ということが分かりました。
この情報をもとにさらに調べてみると、実験データが載っているピデイオキシジル関連の特許が見つかりました。
それが次の2つです。
- 『EXTERNAL COMPOSITION HAIR GROWTH』(WO/2007/046577)
- 『ミノキシジル誘導体及びそれを含有する医薬』(特許第3130110号)
ピディオキシジルの特許
一つ目の『EXTERNAL COMPOSITION HAIR GROWTH』が、ピディオキシジルの特許です。
実験はマウスを使って行われていて、次のような結果が出ていました。
<実験結果>
- 細胞膜のカリウムチャネルを開く作用があった。
- ミノキシジルと同じくらい、毛乳頭細胞(毛根に存在し、発毛シグナルを出す細胞)の増殖を促進した。
- ピディオキシジルを塗った場合の毛の増加量(重量)は、塗らなかった場合の約1.7倍になった。
結果1を見てまず思うのが、「カリウムチャネルってなんじゃい?」ってことじゃないでしょうか。
カリウムチャネルとは、細胞内のカリウムイオンが細胞外に出る時に通る門のようなものです。
血管を収縮させる筋肉の細胞にあるカリウムチャネルが開いてカリウムイオンが細胞外へ出て行くと、筋肉がゆるんで血管が開き、血流が増えます。
ミノキシジルにもカリウムチャネルを開く作用があることが確かめられていて、この作用により頭皮の血流が増え、発毛が促進されると考えられています。
結局、この特許から言えることは、
ピディオキシジルはミノキシジルと同じように、カリウムチャネルを開く作用・毛乳頭細胞の増殖を促進する作用を持っている。だから、ミノキシジルと同じような育毛効果がありそう。
ということです。
あと、この特許には皮膚からの吸収性や副作用については書かれていませんでした。
その他のミノキシジル誘導体についての特許
もう一つの『ミノキシジル誘導体及びそれを含有する医薬』は、ピディオキシジルとは化学構造の違うミノキシジル誘導体の特許です。
この特許にもマウスを使った実験データが載っていました。
実験結果は次のようなものです。
<実験結果>
- 剃った後の毛が、ミノキシジルより速く再生された。
- ミノキシジルより皮膚からの吸収量が多かった。
- 皮膚から吸収された後、ミノキシジルへと変化していった。
つまり、
このミノキシジル誘導体は体内でミノキシジルに変化するので、作用はミノキシジルと同じ。でも、ミノキシジルより吸収されやすいので、ミノキシジルより速く毛を再生させることができる。
ということですね。
確かなことは言えませんが、ピディオキシジルもこの誘導体と同じように皮膚から吸収されやすくなっているのかもしれません。
副作用については、この特許にも書かれていませんでした。
まとめ:ピディオキシジルについて言えること
これら2つの特許から言えることは、
ピディオキシジルはミノキシジルと同じ作用を持っているので、ミノキシジルと同じような育毛効果がありそう。
でも、同じ程度の育毛効果なのかは分からない。
また、頭皮からの吸収性が良くなっていることはあり得るが、確かなことは分からない。
副作用については、何も分からない。
って、ほとんど何も分かってないやん!
ごめんなさい……。
何か知ってる人、教えてください。
次回に続く
⇒ピディオキシジルがわけ分からん過ぎる……。
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