どーも、こんにちは、
ひぽぽです。
前回・前々回と、注目の成分ピディオキシジルについて書きました。
(前々回⇒そんなうまい話あるの?ピディオキシジルの効果・副作用)
今回は、もう一つの注目成分キャピキシルです。
「ミノキシジルの3倍の効果」と言われてますけど、本当なんでしょうか?
効果を示す実験データを探してみました。
キャピキシルとは?
キャピキシルについては、以前「ミノキシジルが体に合わない時の育毛剤探し」という記事の中で少し書きましたが、もう一度おさらいしときます。
キャピキシルとは、ビオカニンAとアセチルテトラペプチド-3をミックスしたもの。
- ビオカニンA
イソフラボンの一種で、AGA(男性型脱毛症)の原因である5αリダクターゼという酵素を邪魔する働きがある。 - アセチルテトラペプチド-3
4つのアミノ酸が連なったもの。毛包(毛を取り囲む部分)を大きくして、髪を抜けにくくしたり髪の活力を増したりする。
キャピキシルの臨床試験
キャピキシルの効果を示す実験データは、キャピキシル配合の育毛剤『Deeper 3D』のサイトからダウンロードできる資料に載っていました(ただし、英文)。
このデータについては多くの育毛関連サイトでも解説されているので、今回はAGA患者を対象にした臨床試験と、ミノキシジルとの比較実験の二つだけについて見ていきましょう。
まずは、AGA患者を対象にした臨床試験についてです。
実験方法
- 30人のAGA患者の髪を、1.8cm2程度剃った。
- 3日後、剃った部分の写真を撮り、1.0cm2当たりの成長期・休止期の毛の本数を数えた。その際、1日当たり0.3mm以上伸びている毛を成長期の毛と判断した。
- 30人のAGA患者を15人ずつに分け、一方のグループにはキャピキシル濃度5%のローションを、もう一方のグループにはキャピキシルを含まないローション(プラセボ)を、1日1回4ヵ月間頭皮に塗ってもらった。
- 4ヵ月後、手順2と同じように1.0cm2当たりの成長期・休止期の毛の本数を数えた。
(髪の成長期・休止期の詳細はこちら⇒AGA(男性型脱毛症)とは?)
実験結果
<成長期・休止期の毛の密度(1.0cm2当たり)の平均>
AGAによる薄毛・抜け毛は、髪の毛の成長期が短くなり成長期の毛の割合が減ってしまうことによって起こります。
そして、実験結果が示すように、キャピキシルは成長期の毛を増やし、休止期の毛を減らします。
つまり、
キャピキシルには、AGAによる薄毛・抜け毛を改善する効果があると言えます。
市販のキャピキシル配合育毛剤の多くは、この実験と同じようにキャピキシル濃度が5%になっています。
ですから、市販のキャピキシル配合育毛剤でも、この実験と同じような改善効果が期待できそうです。
ミノキシジルとの比較実験
次に、キャピキシルに含まれるアセチルテトラペプチド-3とミノキシジルとの比較実験についてです。
実験方法
詳しい実験方法は書かれてませんが、「Ex-vivo(体から取り出した細胞や組織を使ったことを示す)」とあるので、頭皮の皮膚組織を使った実験だと思います。
細胞が生きた状態の頭皮の皮膚組織にアセチルテトラペプチド-3とミノキシジルを加えて、毛髪の変化を観察したんじゃないでしょうか。
実験結果
<髪の成長活動>
実験結果についても、詳しいことは書かれてません。
髪の成長活動という言葉が何を意味しているのかはっきりしないですが、確かにアセチルテトラペプチド-3の数値はミノキシジルの3倍になってます。
結局言えることは、
キャピキシルは、ミノキシジルより髪にプラスの効果がありそう。でも、確かなことは分からない。
ということです。
まとめ
「ミノキシジルの3倍」かどうかは分かりませんが、キャピキシルに薄毛・抜け毛を改善する効果があることが分かりました。
ただし、フィナステリドやミノキシジルといった定番の成分に比べると、効果を示すデータや実際の使用例などが圧倒的に少なく、効果が出る保証はありません。
今の段階では、キャピキシルだけに頼るのはリスクが高すぎます。
ですから、キャピキシルは、プロペシアやミノキシジルタブレットの補助として使うことをお勧めします。
また、キャピキシルの資料には副作用がないことも書かれているので、ミノキシジルの副作用に困ったときにはミノキシジルの代用として使えます。
このように、キャピキシル入り育毛剤は補助的な育毛剤としてはかなり使えると思います。
私も「フィンペシア・ミノキシジルタブレットに追加して使ってみてもいいかも。」と、最近ちょっと気になってるんですよね。
【次ページ】
キャピキシルにも含まれてる『成長因子』ってなに?
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