どーも、こんにちは、
ひぽぽです。
前回の記事:育毛の先輩に学べ!ミノキシジル・フィナステリド使用実態調査で、以下の10個の点の内1~4番までについて、25個の育毛ブログの体験談を調べて分かったことをまとめました。
(調べたブログのリストは前回の記事中にあります。)
- よく使われているミノキシジル配合育毛剤・フィナステリド配合育毛剤は何か?(済)
- 本当に効果があるのか?(済)
- 効果はいつ表れるのか?(済)
- 育毛の効果と年齢の関係(済)
- ミノキシジルの副作用について
- フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の副作用について
- ミノキシジルの飲み方
- フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の飲み方
- ミノキシジルの初期脱毛について
- フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の初期脱毛について
今回はその続き、5~10番について見て行きましょう。
Contents
5.ミノキシジルの副作用について
ミノキシジルを使う時に厄介なのが副作用です。
育毛の先輩たちは、どんな副作用を体験したんでしょうか?
ミノキシジル(服用型)で表れた副作用の種類
(服用型のミノキシジルのみを使った14人中、1人に複数の副作用が見られる場合あり)
- 体毛の増加:11人
- 顔のむくみ:6人
- 動悸:5人
- 眠気:3人
- しびれ:3人
- だるさ:2人
- 頭痛:2人
- 胸の痛み:1人
- めまい:1人
- 冷や汗:1人
- 目の充血:1人
- なし : 0人
私たちは服用型のミノキシジルを育毛剤として使っていますが、もともとは高血圧の治療薬として開発されたものです。
当然ながらミノキシジルには血圧を下げる効果があります。
【実際どのくらい血圧が下がるかについてはこちら⇒ミノキシジルによる血圧の変化を調べてみた。】
そのため、ミノキシジルを服用することで血圧が低くなり過ぎ、低血圧の症状が表れることがあります。
今回見られた副作用でも、『体毛の増加』・『顔のむくみ』・『目の充血』以外は、低血圧の人に見られる症状です。
一番多く見られた副作用は『体毛の増加』で、8割程度の人に見られました。
服用型のミノキシジルを使ったらまず体毛は濃くなると思っといた方がいいですね。
【写真で見る体毛の変化⇒ミノキシジルの副作用で体毛増加、ワイルドな男に変身!】
二番目に多かったのは『顔のむくみ』で、4割程度の人に見られました。
一般的にむくみは手足に表れることが多いですが、ミノキシジルによるむくみは顔に表れることが多いようです。
むくみの起こったブログ作者さんたちは、周囲から「太った?」とか指摘されたみたいです。
周りから見て分かるくらいなので、結構むくんでるってことですよね。
むくみが続く期間は結構長くて、6人中3人で数ヵ月間続きました。
また、他の3人の内1人は、ミノキシジルの量を減らすことでむくみが出なくなりました(残り2人は継続期間不明)。
三番目に多かったのは『動悸』で、これも4割程度の人に見られました。
動悸が表れるとビックリしてしまって、「すぐにミノキシジルをやめるべき?」と思うかもしれません。
でも、5人中3人では、しばらく使用を続けると動悸が見られなくなっています。
また、他の2人の内1人は、ミノキシジルの量を減らすことで動悸が出なくなりました(残り1人は継続期間不明)。
残りの副作用については該当例が少ないのではっきりした傾向はつかめませんが、だいたい1ヵ月以内には症状が消えることが多いようです。
ミノキシジル(塗布型)で表れた副作用の種類
(塗布型のミノキシジルのみを使った4人中、1人に複数の副作用が見られる場合あり)
- 頭皮のかゆみ:3人
- 頭皮の荒れ:2人
- だるさ:2人
- 息苦しさ:1人
- 動悸:1人
- なし:1人
塗布型のミノキシジルで多く見られた副作用は、『頭皮のかゆみ』や『頭皮の荒れ』という皮膚に表れる症状でした。
残りの副作用は低血圧に見られる症状です。
該当例が少ないので、継続期間の傾向はつかめませんでした。
服用型・塗布型に関わらず、ミノキシジルを使う場合、多少の副作用はがまんしなければいけないようです。
副作用がひどい場合は、まずミノキシジルの量を減らしてみましょう。
それでも改善されない場合は、使用をあきらめるしかありません。無理は禁物です。
6.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の副作用について
フィナステリドの使用をためらわせる最大の要因が副作用です。
ポストフィナステリド症候群という新たな問題も議論されているので、副作用について気になる人も多いんじゃないでしょうか。
【フィナステリドの副作用・ポストフィナステリド症候群の詳細はこちら⇒フィナステリド使うべき? 副作用・ポストフィナステリド症候群の問題 】
今回の調査では、次のような副作用が見られました。
フィナステリドで表れた副作用の種類
(フィナステリドを使った24人中、1人に複数の副作用が見られる場合あり)
- 睾丸への影響(縮小や違和感):3人
- 精液量の減少:3人
- 勃起時の感覚が薄い:2人
- 性欲減退:2人
- 胃部不快感:2人
- ボーッとする:1人
- 倦怠感:1人
- なし:16人
『プロペシア』の国内臨床試験によると、最も表れやすい副作用は性機能障害で、その発生頻度は3%未満でした。
今回の調査でも、性機能に関する症状(『睾丸への影響』・『精液量の減少』・『勃起時の感覚が薄い』・『性欲減退』)が多く見られました。
これらの症状が見られた人数の合計は7人※なので発生頻度はおよそ30%となり、臨床試験の結果よりかなり高い数値になりました。
ただ、全員症状の程度は軽く、7人中5人はそのまま使用を続けています。
残り2人の内1人は『フィンペシア』から『ファイザー』に変更して改善し、1人はフィナステリドの量を減らして改善しています。
※1人に複数の副作用が見られる場合があるので、『睾丸への影響』・『精液量の減少』・『勃起時の感覚が薄い』・『性欲減退』の各人数の合計になっていません。
7.ミノキシジルの飲み方
ミノキシジルの服用量は、1日当たり2.5mg・5mg・10mgのどれかにするのが一般的です。
また、ミノキシジルの取り扱い説明には、朝・昼・晩や、食前・食間・食後などの飲むタイミングの指定はありません。
どのくらいの服用量をどのようなタイミングで飲んでいるのか、ミノキシジルの飲み方を調べた結果は次のようになりました。
使い始めのミノキシジル1日当たり服用量
(服用型のミノキシジルを使った17人中)
- 10mg:6人
- 5mg:5人
- 2.5mg:4人
- その他:2人
ミノキシジルを使い始めた時の服用量は、10mg・5mg・2.5mgの3つの間で大きな差はありませんでした。
使ってみて効果が足りない場合は服用量を増やしたり、副作用がきつい場合は服用量を減らしたりと、それぞれ自分の状況に応じて調節していました。
前回お話ししたように、ミノキシジルの効果は使用開始から3・4ヵ月後から表れ始めます。
その後ある程度まで発毛すると、そこからは改善効果がほとんど見られなくなります。
こうなるとミノキシジルを使う意味があまりなくなるので、服用を数日に1回にしたり、服用をやめたりする人もいました(ミノキシジルにはヘアサイクルを正常化する作用があるので、発毛しなくなっても全く意味がなくなるわけではない)。
【ミノキシジルの効果についてはこちら⇒フィナステリドとミノキシジル(AGAに効果のある成分)】
最初は2.5mgか5mgの服用量から始め、改善効果や副作用の状況を見ながら最適な量を探し、最終的には服用量を減らしていくのが良さそうです。
ミノキシジルを飲むタイミング
(服用型のミノキシジルを使った17人中、1人が複数の飲み方している場合あり)
- 2.5mgを1日1回:5人
- 5mgを1日1回:9人
- 5mgを1日2回:4人
- 10mgを1日1回:4人
1日当たり服用量が2.5mg・5mgの場合、全員が1日に1回服用していました。
1日当たり服用量が10mgの場合、5mgを朝と晩の2回服用していた人が4人、10mgを朝あるいは晩に1回服用していた人が4人いました。
10mgを一度に服用すると副作用がきつい場合は5mgを2回にしてみたり、眠気の副作用が強く出る場合は夜だけ服用したりと、それぞれ自分の状況に合った飲み方をしていました。
8.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の飲み方
フィナステリドの服用量は、1日当たり1mgが一般的です。
またミノキシジルと同じように、朝・昼・晩や、食前・食間・食後などの飲むタイミングの指定はありません。
どのくらいの服用量をどのようなタイミング飲んでいるのか、フィナステリドの飲み方を調べた結果は次のようになりました。
使い始めのフィナステリド1日当たり服用量
(フィナステリドを使った24人中)
- 1mg:22人
- その他:2人
『プロペシア』などの添付文書に1日1mgと服用量が指定されているので、ほとんどの人はその通りに使用していました。
フィナステリドを飲むタイミング
ミノキシジルのように服用してすぐに副作用が出ることもないので、飲むタイミングを気にしている人はいませんでした。
ただ、血中濃度を一定に保つために毎日だいたい同じ時間に飲むということは、みなさんできるだけ気を付けていたようです。
フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の飲み方で悩む必要はあまりないですね。
9.ミノキシジルの初期脱毛について
ミノキシジルを使い始めてみんなビックリするのが初期脱毛です。
いつ頃起こって、どのくらい続くんでしょう?
ミノキシジル(服用型)の初期脱毛が始まった時期
(服用型のミノキシジルのみを使い、初期脱毛の開始時期が分かっている11人中)
※フィナステリド併用も含む。
- 1週間後:3人
- 2週間後:3人
- 3週間後:2人
- 4週間後:1人
- なし:2人
初期脱毛は、1ヵ月以内におよそ8割の人に起こっていました。
ミノキシジル(服用型)の初期脱毛が続いた期間
(服用型のミノキシジルのみを使い、初期脱毛の継続期間が分かっている11人中)
※フィナステリド併用も含む。
- 1週間:2人
- 2週間:2人
- 3週間:1人
- 1ヵ月間:3人
- 3ヵ月間:1人
- なし:2人
ほとんどの初期脱毛は1ヵ月以内には治まっていました。
ミノキシジル(塗布型)の初期脱毛が始まった時期
(塗布型のミノキシジルのみを使い、初期脱毛の開始時期が分かるもの4人中)
※フィナステリド併用も含む。
- 数日後:1人
- 1週間後:1人
- なし:2人
ミノキシジル(塗布型)の初期脱毛が続いた期間
(塗布型のミノキシジルのみを使い、初期脱毛の継続期間が分かるもの4人中)
※フィナステリド併用を含む。
- 数日間:1人
- 2週間:1人
- なし:2人
塗布型のミノキシジルの該当例が少ないのではっきりとは言えませんが、服用型に比べ初期脱毛が起こる頻度は低いようです。
ミノキシジルの初期脱毛では「これ、本当に大丈夫か?」というぐらい髮が抜けるので、すごく不安になります。
でも、1ヵ月間はぐっとがまんです。
確かにたくさん抜けるのですが、その割には初期脱毛後の見た目は大きく変わりません。
【初期脱毛による頭髪変化の写真⇒ミノキシジルの初期脱毛後、髪は薄くなった?】
10.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の初期脱毛について
フィナステリドの初期脱毛についてはあまり聞きませんが、実際はどうなんでしょう?
フィナステリドの初期脱毛が始まった時期
(フィナステリドのみを使い、初期脱毛の開始時期が分かるもの8人中)
- 2週間後:1
- なし:7
フィナステリドの初期脱毛が続いた期間
(フィナステリドのみを使い、初期脱毛の継続期間が分かるもの8人中)
- 4週間:1人
- なし:7人
初期脱毛は8人中1人にしか見られませんでした。
以前からフィナステリドの初期脱毛はあまり起こらないと言われていましたが、やはり発生頻度は低い結果になりました。
まとめ
5~10番の点について分かった重要なことをまとめておきましょう。
5.ミノキシジルの副作用について
- ミノキシジル(服用型)の副作用では、『体毛の増加』・『顔のむくみ』・『動悸』が多く見られた。
- ミノキシジル(塗布型)の副作用では、『頭皮のかゆみ』・『頭皮の荒れ』が多く見られた。
6.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の副作用について
- 性機能に関する副作用(『睾丸への影響』・『精液量の減少』・『勃起時の感覚が薄い』・『性欲減退』)が多く見られ、その発生頻度はおよそ30%だった。
7.ミノキシジルの飲み方
- 1日当たり服用量や服用のタイミングは、それぞれ自分の状況に合わせていた。
8.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の飲み方
- 1日当たり服用量は『プロペシア』などの添付文書通りの1mgにしている人がほとんどで、服用のタイミングは誰も気にしていなかった。
9.ミノキシジルの初期脱毛について
- ミノキシジル(服用型)の初期脱毛は1ヵ月以内におよそ8割の人に起こり、そのほとんどは初期脱毛の継続期間が1ヵ月以内だった。
10.フィナステリド(『プロペシア』・『フィンペシア』)の初期脱毛について
- 初期脱毛の発生頻度は低かった(1/8人)。
さてさて、2回に渡ってミノキシジルやフィナステリドについて育毛ブログから分かる大事なことをお伝えしてきましたが、どうだったでしょうか?
体験談を読んでみて私が気付いたことは、
「ミノキシジルやフィナステリドによる育毛の秘訣は、心の余裕である。」
ということです。
「早く生えろー!」と言いながらも、「まあ、時間がかかるのは仕方ないよね。」とゆったり構える心が大切です。
ブログの作者さんたちは、効果をあせっていきなり多めの薬を使うなどの無茶はせず、体の調子を見ながら継続して薬を使っていました。
また、みなさん髪が改善されるまでの過程を楽しんでいるようでした。
このような心の余裕が副作用の回避や薬の継続使用につながり、さらには育毛の成功につながるのだと思います。
みなさんも先輩たちの体験を参考にして、ぜひミノキシジル・フィナステリドを使ってみてください!
それでは、また。
【次ページ】
フィナステリドとデュタステリドの効果の差
⇒デュタステリド(ベルトリド)使用4ヵ月後の効果
プロペシアをやめて良い時、悪い時
⇒プロペシア、やめるべきか、やめざるべきか
フィナステリドに関する他の記事は
⇒カテゴリー〈フィナステリド効果・副作用・耐性〉
コメントを残す