どーも、こんにちは、
ひぽぽです。
世の中には本当にたくさんの育毛剤があって、ネットで育毛剤の広告を見て回るのも結構おもしろいもんです。
こういう広告を見てると、「おお、なんか効果ありそうやなー。」と思えてくるんですよね。
まねして作ってみましたが、よくある広告のパターンはこんな感じです。
どうですか?効果ありそうに見えるでしょ?
でも、だまされちゃいけません!
こういう広告は、すごそうに見えるけど実はそうでもないところがいっぱいあるんです。
それはどこなのか?
一緒に見ていきましょう!
まず広告の頭の部分です。
この部分ですごそうに見えるのが、「厚生省が認めた効果!」という宣伝文句です。
何かこの育毛剤が特別なもののように感じられますよね。
それに、「お役所が認めたのなら間違いなく髪が生えるやろ。」というふうに、効果に期待ができます。
この宣伝文句、言ってることはウソではないんですけど……。
医薬品や医薬部外品を売るためには、臨床試験のデータなどを提出して審査を受け、効果があることを厚生省に認めてもらわなければなりません。
だから、
厚生省に効果が認められているのは、医薬品や医薬部外品の育毛剤にとって当たり前のことで、特にすごいことではないんです。
それに、認められている効果の大きさにも注意です。
厚生省は、「医薬品は発毛効果があるもの」、「医薬部外品は薄毛・抜け毛の予防効果があるもの」と定めています。
つまり、
医薬部外品は「薄毛・抜け毛を予防する効果があるよ。」と認められているだけなんです。
「毛を生やす効果があるよ。」とは認められていないんです。
【医薬品・医薬部外品の詳細についてはこちら⇒育毛剤の医薬品・医薬部外品・化粧品は何が違うの?】
では次に、グラフの部分です。
これは、ペンペン草エキスとミノキシジルの比較のグラフです(もちろんニセモノ)。
ミノキシジルはリアップの有効成分としてよく知られている発毛効果の高い成分です。
ぱっと見では、「ペンペン草エキスはミノキシジルの2倍の効果か。こりゃ絶対生えるでー!」と思ってしまいます。
でもよく見てみると、いったいどんな実験をしたのか、また、グラフに示された「毛髪活性」とは何なのかがさっぱりわかりません(「毛髪活性」は私が勝手に作った言葉です)。
結局のところ、このグラフはペンペン草エキスの効果について何一つ確かなことは示していないんです。
実験方法が分からないデータや、発毛効果と必ずしも関連しているとは言えないデータ(例えば、「育毛剤で毛の伸びる速さが速くなった」というデータがあったとしても、発毛効果があるとは必ずしも言えない)には何の意味もありません。
【ミノキシジルの詳細についてはこちら⇒フィナステリドとミノキシジル(AGAに効果のある成分)】
さて、最後に、配合されている成分の説明部分です。
成分がたくさん配合されていて、いかにも効果ありそうでしょ。
見てみると、『有効成分』と『有用成分』という似た名前のものがありますよね。
この『有用成分』というやつがくせものです。
『有効成分』というのは、厚生省が「この成分は効果あるよ。」と認めた成分の呼び方です。
一方、『有用成分』というのは、育毛剤の製造メーカーが勝手に作った呼び方です。
効果が小さく『有効成分』として認められない成分は、『有効成分』という呼び方ができません。
そこで、代わりに『有用成分』や『育毛成分』のような効果のありそうな呼び方をしてるんです。
厚生省に有効成分として認められている成分の数は多くないため、どの育毛剤でも配合されている有効成分の数は多くても3種類ほどになります。
そこで、各メーカーは有効成分以外の成分をたくさん突っ込んで、すごそうな感じを出してるんです。
でも、
有効成分として認められないほど効果の小さい成分ですから、たくさん入れたところで効果はそれほど大きくありません。
ね、すごそうに見えるけど実はそうでもないところがいっぱいあるでしょ?
今は架空の広告で説明しましたが、実際の広告にも似たようなものが見られます。
これから育毛剤を探そうとしていてあまり育毛剤のことを知らない人は、だまされてしまうかもしれないので、注意してくださいね。
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